2019年の7月~8月にかけて行ったイギリス旅行を振り返ります。
(※当時と今では色々と事情が変わっていると思います。あくまでも2019年の旅行記としてお読みください)
2019年夏イギリス旅行記②東京からロンドンの移動にJAL041便を選ぶ理由
2019年夏イギリス旅行記③JAL041便エコノミークラスで羽田からロンドンへ
2019年夏イギリス旅行記⑤ヒースロー・エクスプレスに乗ってパディントンへ
2019年夏イギリス旅行記⑥気温39度!猛暑のロンドン~リアル・フード・マーケットのフレッシュジュース
2019年夏イギリス旅行記⑦ポスタル・ミュージアムで念願のMail Railに乗車
メール・レール降り場近くにあった「ヴィクトリア朝のメール・レール」
ポスタル・ミュージアムの目玉アトラクション、メール・レール乗車体験を終えて、降り場に着くと、そのまま展示室を通る形になります。
20世紀に活躍したメール・レールの前身にあたるのが、1863年にThe London Pneumatic Despatch Companyが開発したa pneumatic railway。1863年から1874年にかけて実際に郵便物の輸送に使用されました。
個人的には研究しているど真ん中の時代なので、こちらの方にも関心があります。
展示説明によれば、この手前にある赤い車両はレプリカではなく、1863年の実際に使用されていた当時の車両。1866年まで使用された後、1930年まで発見されなかったそう。
※これは2019年夏時点の情報なので、この車両が現在も展示されているかはわかりません。
ヴィクトリア朝の人々はこの郵便鉄道の開通をどのように見ていたのでしょうか。
現物を前にすると色々な想像が膨らみます。
隣の展示パネルにはヴィクトリア朝のレディの驚くべき逸話が紹介されている。
引用されている1863年のLondon Journalの記事によれば、あるレディがクリノリンごと車両に乗り込んで「輸送」されたことに見物客が驚いた、とある。幸いなことに「この女性にも、ペチコートにも怪我はなかった」とのこと。
その下の展示説明には、a pneumatic railwayは運転手のいない金属製の車両で、時速40マイルでロンドン中に手紙を運んでおり、公式には郵便物のためのものであったが、時折命知らずのヴィクトリア朝人が乗り込んだ、とあるので、実際にそうした例があったのかもしれない。
おそるべし、ヴィクトリア朝の人たち。
乗り込んだ理由が知りたい。好奇心?時間短縮のため?
思わぬ場所で1860年代のヴィクトリア朝の人々の息遣いを感じることができました。
Travelling Post Officeの郵便局員体験(コスプレ体験もあり)
ここは展示パネルが充実しているので、好きな人にはたまらない展示室だと思われます。
そしてこんなコーナーも!
郵便局員の恰好をして、郵便の仕分け作業体験コーナー!
このレトロなジャケットと帽子、たまりません。
しかも仕分けする場所はふつうの場所ではない。
そう、Travelling Post Officeでの仕分け体験です!
Travelling Post Officeとは???
詳しくはこちらに書いてありますが、1830年代からイギリスで始まった、鉄道の一部に設けられた郵便局(郵便室?)のこと。つまり鉄道の中の郵便局です。
特徴は、思いっきり揺られながら郵便物を仕分けすることです。
なので、この体験仕分け室も、スイッチを押すと床全体が猛烈に動きます(笑)
さあ、ジャケットを着て帽子もかぶって、気持ちはすっかりヴィクトリア朝のTravelling Post Officeの郵便局員。
友人と二人、青チームと赤チームに分かれ、仕分け競争開始!!
スイッチオン…
うん?揺れ…
揺れる―!!!!
正しいところに仕分けするとランプがつく仕組みになっていて、子どもはもちろん、大人でも楽しめるのでおすすめです。
そして仕分け勝負は私が負けました。
Travelling Post Office、なかなか苛酷な職場だぜ…。
ミュージアム本体は別の建物にあるので、メール・レールの建物でもこうした展示や体験があったのは嬉しい驚きでした。
こちらにも小さなショップがありますが、ミュージアム側の方が広くて品揃えも豊富です。
ようやく、ポスタル・ミュージアムのミュージアム部分へ移動します。
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