昨年の1月から2月にかけて行ったイギリス旅行を振り返ります。
イギリス旅行記(2018年1月~2月)⑰ロンドンでミュージカルの当日券を買う(学生には絶対おすすめの方法あり)~ミュージカル「マンマ・ミーア」
イギリス旅行記(2018年1月~2月)⑱ウエストエンドでミュージカル「マンマ・ミーア」観劇(土曜マチネ編)
イギリス旅行記(2018年1月~2月)⑲夜のコヴェント・ガーデン散歩←こちらからの続きです。
三日目の予定を立てる&二件目のホテルに引っ越し
ロンドン三日目、時差ぼけにより、悲しみの五時起床(もっと寝たかった…)。
眠れないので、ロンドンの舞台情報やチケットをスマホでチェック。
あとノープランなので今日何しようかなと…。
この日は日曜日。
きのうの天気は雨だったけど、この日もなんだか不穏な空模様。
日が短いので、8時頃にならないと明るくならないんですけどね・・・
天気の不安はあるけれど、日曜日に開催されているとあるイベントがあり、そのチケットを取って参加することにしました。
それは……
ディケンズ・ミュージアムのハウス・メイド・ツアーです!(ぱちぱちぱちぱち)
ディケンズ・ミュージアムは、作家チャールズ・ディケンズが1837年から1839年まで家族で住んだ家を博物館として一般公開している施設で、ディケンズ・ファンの大聖地の一つと言っても過言ではない場所。
ミュージアムではさまざまなイベントが行われているけど、イベントがある日にちょうどイギリスに滞在できるか(そしてその日予定がないか)は運なので、今回は日程がぴったり合ったハウスメイド・ツアーに喜んで参戦してきました!
ハウスメイド・ツアーは今のところ第三日曜日の10時、11時、11時45分の一日三回行われているようです。
私は11時の回に参加。
ハウスメイド・ツアーは大人15ポンド子供(6~16歳)8ポンドでした。
私はミュージアムのフレンドメンバーになっているので少し割引になります。
フレンドはミュージアムをサポートするメンバーなので有料ですが、本人+1名が何度でも入場料無料になるだけでなく、イベントやショップ、ミュージアム内のカフェが割引になるなどの特典があります。
私は1年間有効の海外の学生フレンドメンバー(20ポンド)を選択。
有効期限が切れてるのでまた更新しないと…。
早くまたイギリスに行かないと…。
・・・・・・
そしてこの日は早速のホテル移動。
すぐ近くのホテルに徒歩で移動です。
なぜこんなに頻繁にホテルを移動することになったのかはこちら↓をご覧ください。
イギリス旅行記(2018年1月~2月)④準備編その2~ロンドンのホテルを予約する&ホテル選びで重視すること
チェックアウトは午前、チェックインは午後なので、その間スーツケースなどの大きな荷物を預けないと。
チェックアウトにフロントに向かうと、この三日間ではじめての女性スタッフでした。カジュアルお姉ちゃんです。
このお姉ちゃんがこれまであった3~4人の学生アルバ…受付の人の中で勤務態度が一番カジュアルで、ずっとイヤホンで音楽聞いていました(応対の感じはよいので問題なし)。
たぶん、たぶん、いや絶対、チェックイン時にこのお姉ちゃんだったら、スーツケース部屋に運んでくれなかったわ…。
ありがとう、あの時のカジュアルお兄ちゃん!
シフトに感謝!
カジュアルお兄ちゃんに助けられた思い出はこちら↓
イギリス旅行記(2018年1月~2月)⑨ロンドン到着~地下鉄でキングス・クロス/セント・パンクラス駅へ移動
「スーツケース預かってもらえる?」と聞くとカジュアルお姉ちゃんから「そこに置いといて~」とのお返事。
「そこ」とはフロント正面の小部屋みたいなとこ。
…いや、ここ誰でもアクセス可能な超オープンスペースだけどここ?
たしかに他にもたくさんの人がスーツケースやらバッグやら置いてる。。。
ごくり。
滞在三日目にしてすべて盗まれるということがないことを祈りつつ、悪あがきに一番奥にスーツケースにバッグのひもをぐるぐる巻きに絡めた状態で置いて出発。
……どきどきだぜ。
預け荷物の安全性に後ろ髪を引かれつつ、徒歩でディケンズ・ミュージアムに向かいます。
ディケンズ・ミュージアムでハウスメイド・ツアーに参加
ディケンズ・ミュージアムの最寄り駅はラッセル・スクエアですが、キングス・クロス/セント・パンクラスからも徒歩15分くらいです。
ミュージアム自体はまた後日ゆっくりと見学することにしたので、ここではハウスメイド・ツアーのことのみ、書いていきたいと思います。
キングスクロス/セントパンクラス方面から向かっているとこんな看板が。
おお~!!ディック・ウィッティントンの舞台やっているのか!!
ディック・ウィッティントンとは14~15世紀にロンドン市長を務めた人物で、そのサクセス・ストーリーがディック・ウィッティントン伝説として有名な人物。
ロンドンで徒弟として働く貧しい少年ディックが、苦しさから故郷に逃げ帰ろうとして途中振り返った時に、鐘の音が聞こえ、その鐘が「おまえは(三度)ロンドンの市長になる」と呼びかけているように聞こえたために(すごいな)ロンドンに戻り、のちに大きな成功を遂げるという立身出世の物語で、史実というよりは様々な物語と融合したおとぎ話的な伝説であり、民衆が語り紡いだ夢物語でもあります。
このディック・ウィッティントン伝説は今でも時々言及されるのを見ますが、ディケンズもこのサクセス・ストーリーが大好きだったようで、作品でたびたび言及しています。
へ~パントマイムなんだ!どんな劇なんだろう?
興味はあったけど観るチャンスはありませんでした。気になる。
あまり人通りがないですが、てくてく進みます。
歩いて行くと、
ディケンズ・ミュージアムの看板が見えてきました!(真ん中へんの茶色いの)
看板の方向に曲がると、立ち並ぶ民家の中の一軒が、ディケンズ・ミュージアムです。
全体の写真なども後日またあげる予定です。
わーい!看板にハウスメイド・ツアーと書いてあります。
看板に…
そうです。この日も雨。
しかし、昨日と違うのは、
この日は極寒でした。
いや、昨日も寒かったけどね、吐く息が白い。
この寒さのため、後にあんなことになるんです…。
とりあえず建物の中に入って時間が来るのを待ちます。
10分くらい待ってちょうど11時くらいになったところで、スタッフに呼ばれて、住居のあるドアから入って行くとハイテンションなメイドさんが迎えてくれます。
この回のツアー参加者は15人ほど。
一応、時代は1839年、ディケンズ・ファミリーが旅行に出かけている間に、メイドさんがこっそりディケンズの生活や執筆の様子を教えてくれる、という設定のようです。
始まってすぐ、写真撮影はOKだけどフラッシュはダメなどの注意事項がメイドさんからあります。
ところどころ客をいじりながらハイテンションに各部屋の説明をしてくれるメイドさん。
客いじり、そうとう慣れてます。
メイドさんもかなり動くし、狭い部屋に15人はかなりぎゅうぎゅうだったので、あまり写真を撮っていません。。。
ディケンズや彼に招かれた著名な友人たちの顔がお皿に描かれたダイニング・ルーム。
台所では、当時のメイドの仕事や料理などの紹介。
ディケンズの寝室や書斎なども色々説明をしてくれましたが、このあたりの写真も後日訪問した時のブログで紹介します。
さて、一応ゆるいタイムスリップ設定はあるんですが、ところどころ見え隠れするアナクロニズムがまたいい味を出しています(笑)
当時ツイッターにも書いたけど、途中でメイドさんが、この年に上映された映画”The Man Who Invented Christmas”(邦題『Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男~』)の衣装展示に触れたときは笑ってしまった。
https://twitter.com/lond_me/status/955066508635451392
こんな感じのゆるいハウスメイド・ツアーですが、ツアー中にほんわかする出来事がありました。
フラッシュ禁止と言われている中、ヒジャブを巻いた親子のお母さんの方が解説するメイドさんの写真を撮るときにフラッシュを焚いてしまう。
一瞬、あ、という空気になる一行。
すると間髪入れずに娘さん(14歳←メイドさんが年齢聞いたのでわかった)が、
「ちょっと!お母さん!やめてよ~、フラッシュ禁止って言われてるじゃん!!」
と、お母さんをぱしぱし叩いて、もうやだ~という恥ずかしそうな表情に。
「ごめんなさい!ごめんなさい!フラッシュ焚くつもりじゃなかったんです!あれ~、なんでフラッシュついちゃったのかしら?」
とスマホをいじりながらパニックになるお母さん。
…こ、これは!!
世界共通の親子あるある!!
もう、このくだりがホームドラマの一場面を見ているようで、思わずにやけてしまいました。
どの国の親子も同じだなあと、ほっこりした気持ちに。
ツアーの他の参加者たちもこのやりとりに思わずにこにこ。
メイドさんも、「大丈夫よ!ちょうどライトが当たってよかったわ!!」と絶妙なフォローをしてくれて、アットホームなムードの中、ハウスメイド・ツアーは終わりを告げたのでした。
ディケンズ・ミュージアムのカフェでブランチ
ツアーを終えて、朝ごはん件お昼ごはんを食べに、ディケンズ・ミュージアム内のカフェに向かいます。
ここは落ち着いた雰囲気のカフェでお気に入り。
メニューに「ディケンズの○○」とかがあるわけでもなく、ふつうのカフェなんですが、美味しいし、雰囲気も抜群です。
滞在三日目にして10ポンドを超える食事は初めて。
でも美味しいからたまにはいいね。
ベーグルのランチセットとミルクティー。
このベーグル美味しかった。また食べに行きたい。
ここは外の庭にも席があるので、気候のいい時期は気持ちが良さそう。
カフェでまったり。
実はこの時、とある仕事の話を引き受けるかどうか迷ってました。
主に体力的な心配だったけど、このカフェでじっくり考えて引き受けることに決めました。
えいやっと送信し、再びまったり。
渡英してからこの件で悩んでいたので、心がすっきりとした気持ちに。
お腹もいっぱいで幸せです。
名残惜しいけれど、そろそろカフェを出て、ディケンジアンにはたまらないショップへと向かいます。
ショップであれこれ吟味していると、スタッフの人が何か言ってる。
え?雪?
外を見てみると、
わー!雪が降ってる!!
雪のロンドンだ!しかも、ディケンズ・ミュージアム!
と大興奮のわたし(一人旅)。
ディケンズ・ミュージアムで本物の雪が見られるなんてディケンジアンとして嬉しい!と言ったら、職員のお姉さんが、そうよね!これこそディケンズの光景よね!と共感してくれました。
レジのお兄ちゃんいわく、ロンドンでも雪はめずらしいよーとのこと。
ディケンズ・ミュージアムの窓から雪が降るのを見られるなんて、ディケンジアンとしてはラッキー!とグッズショップでお客さんと話してたミュージアムのスタッフの人に言ったら、とても共感してくれた。レジのお兄さんも嬉しそうに頷いてくれて、この場所最高。 pic.twitter.com/28Z1IdnyNE
— lond (@lond_me) January 21, 2018
でも実はこの年はこのあともロンドンに積もるほどの雪が降ったのでした。
そして、東京もちょうどこの日あたりに大雪が降ったことをあとで知りました。
グッズをたくさんお買い上げして、外で一人雪のディケンズ・ミュージアム記念撮影大会です。
この時、外は超寒い。
でも、心がぽかぽかで寒さを忘れて写真を撮りまくります。
一通り写真を撮って満足して、やっとミュージアムを後にしました。
途端に襲ってくる寒さ。
ちょっとこのまま15分歩くのがつらいくらいの寒さだったのと、次のホテルのチェックインまでまだ時間があったので、すぐ近くのチェーン店のカフェ、COSTAに入ることにしました。
中は天国かと思うほどあったかい・・・。
ホットココアを飲んで、チェックインの時間までのんびり過ごしました。