昨年の1月から2月にかけて行ったイギリス旅行を振り返ります。
イギリス旅行記(2018年1月~2月)⑭曇天のロンドン二日目~地下鉄を乗り継いでノッティング・ヒルへ
イギリス旅行記(2018年1月~2月)⑮ノッティング・ヒル・ゲート駅からポートベロー・マーケットへ
イギリス旅行記(2018年1月~2月)⑯ノッティング・ヒルのポートベロー・マーケットを歩く+ディケンズの年代物の本を発見、のち地下鉄トラブル
イギリス旅行記(2018年1月~2月)⑰ロンドンでミュージカルの当日券を買う(学生には絶対おすすめの方法あり)~ミュージカル「マンマ・ミーア」
イギリス旅行記(2018年1月~2月)⑱ウエストエンドでミュージカル「マンマ・ミーア」観劇(土曜マチネ編)←こちらからの続きです。
ウエストエンドの劇場街を歩く
マンマ・ミーアの興奮が残ったまま、まだ時間が早いのでコヴェント・ガーデンまで歩くことにしました。
なぜそのルートを辿ったのか全然覚えてないんですが、Novello Thatreからまっすぐコヴェント・ガーデンに向かわずに(下の地図だと交通博物館の方向)、南の大通り(ストランド通り)を歩いていったようです(迷子??)
ストランド通りを歩いて行くと地図にあるように高級ホテルのサヴォイ・ホテルが見えてきます。
今のところホテルには縁はないけど、サヴォイ・オペラが大好きなので、どちらかというと気になるのはお隣のサヴォイ劇場の方。
奥に見えているのがホテル。
左側が現在のサヴォイ劇場です。この時はドリーム・ガールズを上演していたみたい。
いつか観劇したい劇場の一つです。
さて、そのまま歩いて行くとすぐに見えてくるのが、
ヴォードヴィル劇場(Vaudeville Theatre)です。
この時の上演演目はオスカー・ワイルドの「ウィンダミア卿夫人の扇」!!
実はイギリス滞在中、観たい演目候補の上位だったのですが、上演時間などのタイミングが合わなくて見れなかった。。。
オスカー・ワイルド大好きで、この時もオスカー・ワイルドの格言が書かれたトート・バッグ持って歩き回ってたんですけどね…
さて、さらに歩いて行くと、輝くネオンがまぶしい劇場が見えてきました。
上のGoogleマップでも存在感のあるアデルフィ劇場(Adelphi Theatre)。
日本でも人気の「キンキーブーツ」を上演中。元は映画ですね。
「キンキーブーツ」も観たかったけど観られなかったので、また次回を狙いたいところ。
まだ夜というには早いけど、真っ暗なので気分はすっかり(ディケンズも大好きだった)夜のロンドン散歩気分になったところで、目的地に到着です。
夜のコヴェント・ガーデンです♡
夜のコヴェント・ガーデンをお散歩
この日は一日歩き回っていたし、軽めのお散歩です。
もうこの写真から雰囲気が伝わると思いますが、歩きまわるだけでわくわくするような場所。
中に入りますー
コヴェント・ガーデン・マーケットには高級ブランドショップから観光客向けのお土産店、レストラン、カフェ、ハンドメイドの商品などを売る露店など色々そろっています。
昼と夜ではまた雰囲気が違う。
私がいつも立ち寄るのはこちらのお店。
Benjamin Pollock’s Toy Shopというおもちゃ屋さんです。
このお店、小さなお店なんだけど、中に入った途端、魔法にかけられたような気分になるので、この世界観が好きな人にはおすすめです。
見ているだけでも楽しい店内の中で、とくに心奪われるのがこちら・・・
このトイ・シアターシリーズがかわいすぎる…!!
しかもこれ、ほとんどが文学作品や物語をベースにした作品なんです。
英文学オタクに優しいお店…。
ちょっと写真ボケてますが…こちらはシェイクスピア。
そしてこちらは…
ディケンズです!(ぱちぱちぱちぱちぱち)
『大いなる遺産』ですね。
ディケンズもたくさん扱ってくれているのが個人的にうれしいお店ですが、それを差し引いても魅力的なお店です。
あ、こっちにもディケンズのディスプレイが…(差し引けない)
この日だったか覚えてないですが、ちっちゃなトイ・シアターを購入しました。
大きいのもかわいかったかけど、持ち帰れないと思ったので・・・。
ホームページもわくわくするお店です。
さて近くにはこんなお店も。
ムーミンショップです。
ロンドンと関係なくてもかわいいから入らないと。
これは義務です。
2階のお店に続く階段がどのお店もかわいい。
写真ないですが、中ももちろんかわいかったです。
そして大混雑…。そそそと退散しました。
さきほどもふれたように、この日はオスカー・ワイルドの格言が書かれたトートを持って歩いていました。
書かれていたのはこちらの言葉(+作家名)。
“We are all in the gutter, but some of us are looking at the stars.” Oscar Wilde
「私たちはみな溝(どぶ)の中にいる、 だがそこから星を見上げる者もいる」 オスカー・ワイルド
…………いや、待ってください。
これが書かれたバッグ持ってるなんて中二病丸出しみたいだけど、 このトートバッグは一応ナショナル・ポートレート・ギャラリーのオフィシャル・グッズなんです。
なので裏にはナショナル・ポートレート・ギャラリーと大きく書かれてます。
そしてこのお洒落な感じのお店(Crabtree&Evelyn)に入った時にうれしい出来事がありました。
お土産にハンドクリームを探してたら、店員のお姉さんが、
「その言葉いいね
」と声をかけてくれました。この時は、自分が持ってるカバンに一見中二病っぽい言葉が書いていることなどすっかり忘れていたので一瞬驚いたけど、無理に営業トークの掴みで話しかけたんじゃなくて、本当にそう思ってくれてる様子。
そしたら、もう一人、レジにいたお姉さんも、
「ほんとだ、クールだね
」とほめてくれた。何をほめられるより、オスカー・ワイルドの言葉が書かれたバッグをほめてもらえることがうれしい英文学オタク。
思わずポッとなる(うれしかった)。
この最初に話しかけてくれたお姉さん、面白くて、店名にLONDONとついていたので、このブランドはロンドン発のブランドなの?と聞いたら、
「…実はアメリカのブランドなの」
って真剣な様子で言うから思わず笑ってしまった。
アメリカ発で、世界展開してるブランドなんですね。
かわいくて値段も手ごろだったので、お土産のハンドクリーム+αをお買い上げ。
お姉さんたちにバイバイして、そろそろコヴェント・ガーデンを後にします。
え?早い?
いや、朝4時起きで体力限界だから(帰ろう)
ずっとこんな感じでにぎわってます。
外に出てみると、まだたくさん人がいる(まだ8時前)。
コヴェント・ガーデンの名物の一つがストリート・パフォーマーたち。
この夜もたくさんのパフォーマーがいました。
歩いて行くと、すぐにコヴェント・ガーデン駅です。
ついたー。混んでるー。
でも駅に着いても気を抜けない。
なぜなら駅には魅力的な看板(ポスター?)がたくさんあるから…!!
わー!The Old Vic Theatreの「クリスマス・キャロル」!
今日までだけどね!!涙
おー!ナショナル・ポートレート・ギャラリーでセザンヌの特別展!
…こんな感じでたくさんの誘惑があるので気が抜けません…!!
さあ、誘惑を抜けたら地下鉄に乗ってキングス・クロス/セント・パンクラス駅へ。
何か夕飯になるものを買って行こうとキングス・クロス駅に立ち寄ります。
そういえば、昨日もいっぱいいたハリポタファンの列はどうなってるかな~と見てみると、
増えてる・・・!!
やっぱり夜の方が混むみたいですね。すごいなハリポタファン!
あまり食欲はないんだけど、もう日本食が食べたくなったので、チェーン店のWasabiでバラのお寿司を少し買って、あとは持って来たお味噌汁とかでいいや、と相変わらずの質素なご飯です。
でも時差ぼけであんまりお腹空かないので夜はこれでちょうどいいくらい。
上から見たハリポタファンもすごいな…!
熱いハリポタファンたちを横目にホテルに戻ります。
部屋に戻ったらプチ事件発生。
疲れ切ってるときに限って事件って起きるね。
慌てていて写真を撮ってないので上手く説明できるかわからないけど、部屋に戻ったら洗面台の水がどうやっても流れない…!!
なんで流れないのかわからない。朝部屋を出る前は流れたのに…。
よくよく見たら紐のない栓みたいなものがされている。
でもとっかかり的なものがどこにもない栓(つるつる)なのでどうにもならない。
端の方をぐっと押せばコロンとひっくり返るんじゃないかと思って一生懸命指で押してみてもどうにもびくともしない。
これじゃ永遠に手も顔も洗えないYO!とフロントに戻る。
フロントのカジュアルお兄ちゃん(チェックイン時とは別)に流しが流れないと訴えて、WHY?を顔にはりつけたお兄ちゃんに部屋に来て見てもらう。
「あー!オッケー!」
と言って出て行ったカジュアルお兄ちゃん。
何かの棒を手にして戻ってくる。
何が起きるのかと固唾をのんで見守るわたし。
するとお兄さん、その棒で流しの栓(のようなもの)を思いっきり押した!!
水は……流れた……!
どうやら、お掃除の人が栓を戻すのを忘れたもよう。
カジュアルお兄ちゃんにお礼を言ってほっと一息。
イギリスのホテルで何のとっかかりもない栓のようなものがされている洗面台があったら、指じゃなくて棒状の固いものでていやっと押せばくるん!とひっくり返ることを覚えました。
また一つサヴァイヴァル・スキルが上がった…。
事件と書いたけど、こういうことは海外のホテルではよく起きるので、実際は淡々と対処します。
ご飯を食べながらイギリスのテレビを観る・・・あー!至福の時間。
すると・・・
わー!大好きなオーディション番組The Voice UKをやってるじゃないかー!!
審査員のトム・ジョーンズに大興奮のわたし。
こうして二日目の夜も無事に(楽しく)過ぎていきました。