ディケンズ

「みなさん、ディケンズをお忘れじゃないですか?(小声)」/日本のサブカルに表象されないディケンズの話

世の中は今、文豪ブーム、そして引き続きヴィクトリア朝ブーム?

少なくとも日本のサブカルチャーではこの二つはまだ流行している・・・と思ってます。

ゲームにマンガ、アニメに舞台などに引っ張りだこの文豪たち。

そんな中・・・

そう、乗り遅れた一人の作家がここに・・・

その名は・・・(せーの)チャールズ・ディケンズ!

いや、こんなことを書くと某方面から怒られるかもしれませんが。。。

あくまで主観なので許してください。。。

少し前、文豪ブームの火付け役?の『文豪ストレイドッグス』で、日本の文豪のみならず、英米の作家もキャラクター化されていると聞き、私ははやる気持ちを必死に抑えながら公式ページ&wikiへと飛んだ。

お、ホーソーンに・・・マーク・トウェイン!

メルヴィルにポー、フィッツジェラルド、ラヴクラフトまで・・・!

・・・アメリカ文学が多いのかな?

アメリカ文学史上の王道が揃っているじゃないか・・・

これは・・・いるな。このラインナップなら、間違いなくいるな(断言)

あ、ドストエフスキーやゴーゴリ、アンドレ・ジッドとかもいるんだ。

英米だけじゃないのね。へー!!

あ、アガサ・クリスティーにH.G.ウェルズ!

きたきた!ついに本命のイギリス文学が来た!

どうしよう、ディケンズが超イケメンになってたら、まさかの美少女化とか?

きゃー、どきどきどきどき・・・

・・・・

・・・・

・・・・

・・・いない

・・・・

・・・・

・・・・

ディケンズ、いない

・・・・

・・・・

・・・・

・・・・・・・・・・・・・いないや。どこにも。

・・・・

うん(涙)

・・・さ、寂しいけど、これが現実なんだ・・・しっかり受け止めよう・・・(完)

月日は(少しだけ)流れ、

本屋のフェアで偶然見かけた謎のポップ。。。

レ・ファニュの『カーミラ』のポップになぜかエリちゃんという名前が大々的に書かれている・・・レ・ファニュは好きだし、ディケンズとも関係があるので読んでるけど、はたして、エリちゃんというキャラクターは「カーミラ」にいただろうか・・・

すぐ詳しそうな人にメールで聞く→FGOを教えてもらう(どーん!!)

まじで?え…マジで?カーミラ使ってるの?レ・ファニュだよ?

え?ほかにも文学作品がたくさん?作家も?

アーサー王…うんうん、やっぱり人気だもんね。

ちょ、ちょっとwiki見ちゃお・・・

・・・

・・・

・・・

今度こそ、今度こそ、いるんじゃないかな・・・

・・・

ホームズと、ジャック・ザ・リッパー・・・

うん、ヴィクトリア朝表象の二大鉄板だよね・・・

お。ジキルとハイド、やはり世紀末が人気なのか・・・

シェイクスピアだ。作家というパターンもあるのか・・・(どきどき)

ちょ、アンデルセンまで、アンデルセンといえばディケンズと同時代で共通点もあるし、親交もあって、長期間ディケンズ宅に滞在したことで(私には)おなじみの!!(ここまで一息)

・・・これは・・・いるな・・・

いや・・・いる(断言)

どうしよう、ディケンズが超イケメンになってたら、まさかの美少女化とか?

きゃー、どきどきどきどき・・・(コピペ)

・・・・

・・・・

・・・・

・・・・

・・・・

うん・・・いないね。

ディケンズ、どこにも、いない(涙)

正直、かなりごった煮感がある多種多様なキャラクターがいるのに、

どうやら19世紀のロンドンを舞台にしたステージもあるみたいなのに・・・

ディケンズ、どこにもいないや(にっこり)

私は思った。

(あれ、ディケンズ置いてきぼり?

それとも・・・ひょっとして・・・ひょっとすると・・・認知度激低め?

みなさん、ディケンズをお忘れじゃないですか?(小声)

それとも、もしかして、、、、、単純にし、し、知られていない、とか??

 

私は調べた。

サブカルでのヴィクトリア朝(的)表象はかなり多い。

基準が曖昧なので、すべてを含めると膨大とも言える。

文豪ものも少し調べてみた。

その中で、

ディケンズはほとんどいなかった・・・(涙)

いや、ゼロじゃないんです。

ゼロじゃないのは本当にうれしい。

でも、ヴィクトリア朝ものも、文豪ものも流行っているのに、

その二つの要素がそろっているディケンズが取り上げられることが少ないのは何かわけがあるんじゃないか。

せっかくディケンズを知ってもらうチャンスなのに、その機会を逃してるんじゃないか。

それは、本当にもったいなすぎるし、なんとかディケンズを知ってほしい!!

そのためなら、美少女化もいいでしょう!(いや、賛否はあると思うけど)

欧米ではヴィクトリア朝のアイコン的存在のディケンズ。

日本では文学好きの人以外にはほとんど親しまれていないという悲しみ。

これはなんとかしなければ・・・!!(注:誰にも頼まれていません)

もし、このブログがたった一人でもディケンズに興味を持ってもらうきっかけになったら嬉しい。

研究テーマとしても上のようなことを少し考え、進めているところです。

現代の日本でもディケンズがあたりまえにゲームやマンガで表象されるようになったら・・・想像しただけで少し泣けてきます。

そのためにも色々とディケンズの魅力を紹介していきたいと思いますので、お付き合いください。がんばるぞ!!

今後ディケンズを扱ってくれているサブカル作品にも言及していきたいと思います。

もし、あなたのお近くにディケンズが表象されていたら・・・そっとご一報くださると喜びます。

あなたの心のすみにディケンズを。よろしくお願いします。

長編はとっつきにくいな・・・という人におすすめの短編集。

ディケンズ短篇集 (岩波文庫 赤 228-7)

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ディケンズ後期の傑作!これでも代表作の中では短い方『大いなる遺産』新訳。

大いなる遺産 上 (河出文庫)

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大いなる遺産 下 (河出文庫)

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