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イギリス旅行記(2018年1月~2月)㉔ロンドン5日目~ユーストン駅前の歴史ある像に惹かれて道草

昨年の1月から2月にかけて行ったイギリス旅行を振り返ります。

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←こちらからの続きです

友人と合流後、歩いてユーストン駅へ

今日からついに友人と合流。

朝泊まっていたホテルで待ち合わせし、今夜はそのまま同じホテルに泊まります。

1人も気楽だけど、やっぱり友人と一緒は嬉しい。顔を見た瞬間ほっとしました。

特に同じ嗜好(英文学好き)の友人と一緒だと、さらに楽しくなるイギリス旅。

今日の予定は一日ロンドン観光です。

シャーロック・ホームズ博物館だけは前もって相談して行くことを決めていたので、まず向かうことに。でも、BBCドラマ「シャーロック」ファンの私は近くに立ち寄りたい場所が…。

優しい友人は快く付き合ってくれました!感謝!

まずはホテル近くのキングス・クロス/セント・パンクラス駅方面から隣のユーストン駅まで歩きます。

 

 

ユーストンまでは西に真っ直ぐ歩いて10分ほど。とてもわかりやすいです。

あと、この周辺はきちんと舗装されているので、スーツケースを持っていてもわりと歩きやすい道です。

上の地図でも二つの駅の真ん中あたりに見えるのが大英図書館(British Library)です。

今は日本の「マンガ展」を開催していることで話題ですが、この時は「ハリー・ポッター展」を開催中でした。この展示については、少しエピソードがあるのでまた別記事で書きますね。

さあ、歩いて行くと、

ユーストン駅に着きました!

二階建てバスがたくさん並んでいます。

近づいてみるとこんな感じ。1月のロンドン、今見ると寒そうです。

ユーストン駅自体は1837年開業の大変歴史のある駅ですが、見ての通り現在の駅舎は20世紀に建てられたもの。

お隣のセント・パンクラスと比べるととても現代的で、ちょっと面白みはないかな・・・

今回は中には入らなかったので、機会があれば駅舎の中も覗いてみたいです。

色んな角度から撮ったりして(ぴんぼけ)。

・・・ところで、シャーロックの聖地に立ち寄るはずが、何で駅の写真をこんなに撮ってるの?ここが目的地なの?と思うかもしれませんが、ここは全然目的地ではありません

歴史のありそうなスポット=ロンドンのあらゆる場所に魅かれるオタク気質というか、研究者気質?と観光魂が相まって、そして何といっても約半年ぶりに再会した友人と一緒にロンドンを回れることが嬉しくてはしゃいだ結果です。

すると、ユーストン駅前に像を発見。

二人とも、え?何かしらの歴史スポット?誰の像?と気になる体質なので、道草は続きます。

ユーストン駅前の歴史的人物の像(と猫)

まず最初に目についたのがこちらの像。

こちらは・・・

マシュー・フリンダース(1774-1814)という19世紀はじめにオーストラリアまで航海をした人物のようです。

オーストラリアと名付けたと書いてありますが、事実は違って、他の人が名付けて、彼が普及させたということのようです。

イギリス側から見れば彼は英雄でしょうか。

でも、私たちがまず心惹かれたのは、、、

このにゃんこでした!!

アルバムを見返すと、最初に猫の写真を撮ってました・・・🐈

“Trim, his close companion”(トリム、フリンダースの親しき仲間)とあります。一緒に航海した大切な仲間だったんですね。

トリムがかわいくてひとしきり写真撮影大会開催。

あとで調べてみると、トリムの存在は非常に人気のようで、英語版のウィキペディアに彼だけのページがありました。わかる。

ウィキによると「トリム」という名前は、18世紀のイギリスの小説家ローレンス・スターンの代表作『トリストラム・シャンディ』の登場人物から名付けられたそう!センスいいな!

ますますトリムが好きになったよ。

それになかなか波乱万丈な人(猫)生です。

ところで、このフリンダース(飼い主の方)は、今年とあることでニュースになった人物でもあります。

1814年にロンドンの墓地に埋葬されたフリンダースの棺ですが、1840年代から墓地近くの工事の影響でその行方がわからなくなっていたそう。ところが今年の1月に工事現場から見つかった棺がフリンダース本人のものだと確認されました。

なんと180年近い年月を経て見つかった棺です。

彼の棺が見つかったのは偶然ではなく、新しい高速鉄道路線(HS2)建設のための工事の過程で、ユーストン駅近くの昔墓地として使われていたセント・ジェームズ・ガーデンで、多くの遺骨が発掘されたようです。

こちらにBBCの記事があります。発掘の様子の映像などもあって興味深いですが、内容的に苦手な方は避けてください。

この旅行の時は行方がわからなくなっていたはずのフリンダースの棺、行方知らずだということもこの時は知りませんでした。旅行記を書いている今はそれが発掘されたというニュースまで知っている、というのは不思議な気持ちです。

そして、ユーストン駅前にはもう一つ気になる像が、、、

こちらはヴィクトリア朝の技術者ロバート・スチーヴンソン(1803-1859)の像。

蒸気機関の研究を進めた「鉄道の父」ジョージ・スチーヴンソンの息子で、親子で鉄道の発展に貢献しました。

ユーストン駅は、ロバートが主任技師を務めたロンドン・アンド・バーミンガム鉄道の駅として開業されました。

堂々と立っていますが、頭の上に鳩が…。銅像あるあるですね。

ロンドンの街はいたるところにこういった歴史を感じられるスポットがあるのでなかなか先に進みません。でもその道草が楽しい。

楽しい道草を経て、次はようやく、シャーロックの聖地、そしてホームズ博物館に向かいます。

 

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